「あ〜、あちぃ・・・」
「・・・なら放して」
「ヤだ」
「あたしも暑いのよ!」
放してと言いながら彼の腕から逃れようともがき続けるが、なかなか放してもらえない。
というか、逆に拘束する腕の力が強まっている。
ハレルヤが後ろから自分を覆う形で抱きついているものだから、くっついている背中がとても暑い。
しかも、雨が降って湿気が部屋の中に篭っているから余計だ。
「も〜・・・何がしたいのよ、ハレルヤ」
暑いんじゃなかったのと文句を言うと、ハレルヤは私の肩に額を擦り付けるだけ。
腕の力は依然として弱まらない。
「はぁ・・・」
ひとつため息をついて、抵抗するのをやめる。
そして力を抜いて、彼の胸に背中を預けた。
彼の首筋に顔を寄せ、もたれ掛かるようにして体勢を整える。
ハレルヤは何も言わずただ私の体を抱きしめる。
楽な体勢になった私はゆっくりと瞳を閉じた。
梅雨。ふと人に甘えたい衝動に駆られた、ハレルヤ。