貴方だけ




平家の家の縁側で日向ぼっこをしていた少女がいた。
その少女は目の位置に赤い鉢巻をしている。
そんな彼女の元へ誰かがやってきた。


「知盛?」
「クッ。見えてないくせによく分かったな」


そう言って知盛は少女、の隣に来た。


「この生活し始めて1年もたつのよ。
いい加減慣れるわ。・・・で、一体どうしたの?
言っとくけど、今日は剣の稽古の相手、しないからね」
「いや、それはまた今度にとっておいてやる。
今日はお前をいいところに連れてってやるよ」
「珍しいこともあるもんなのね。
一体どこに行くの?」
「それを言ってしまったら興ざめだろう。
時間が惜しい。とっとと行くぞ」


知盛はそのままの腕を引いて歩いていく。
外に出て馬にを乗せ、後ろに知盛が乗り出発した。
















「着いたぞ」


知盛は馬を降り、次にを降ろす。
馬を降りたは花のにおいを嗅ぎ取った。


「ここってお花畑かなんか?」
「あぁ、たまたま、ここの近くに来たときに見つけたのさ。お前は、こういうところが好きだからな」


知盛はの赤い鉢巻に触れる。


「それに、ここには俺とお前しかいないんだ。取れよ」


そう言って知盛は赤い鉢巻を取る。


鉢巻によって視界が真っ暗だったところを、急に明るい光が差し込んで目が慣れず痛かった。
数回瞬きをし目を開くとそこには一面花畑だった。


「わぁ〜、きれ〜」
「お気に召していただけたかな、葵の君」


知盛はの肩ぐらいの長さの髪を一房取り口付ける。


「知盛!!」


は顔を赤くして声を上げる。


「クッ。お前は本当、俺を飽きさせないな」
「・・・っ、向こうで花、摘んでくるっ」


はこれ以上顔を見られないように足早に知盛から離れた。
それを見た知盛は軽く笑った。













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ごめんなさい〜〜〜〜〜!!!!(泣)
知盛が偽者で!!!
こんなのですが、感想いただけると嬉しいです!


補足
とりあえず、「葵の君」はヒロインのことです。
知盛に「〜の君」と呼ばせたかっただけなのですが。





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