番外編 紙
廊下を歩いていると一枚の紙が落ちていた。
拾い上げて髪を開いて見てみるが、さすが昔の字。
何が書いてあるかさっぱりだった。
読めそうで読めない。
なんとも歯がゆかい。
ひとまずヒノエ君に届ければ良いかなと思い、彼の部屋へと向かう。
「ヒノエ君いる?」
「あれ?姫君どうしたんだい?」
そう言ってヒノエ君は私を招き入れる。
「これ」と言って私はさっき拾った紙を渡した。
ヒノエ君はその紙に目を通し、そして眉間にしわを寄せた。
「どうしたの?」
「いや・・・これ、一体どうしたんだい?」
「廊下に落ちてたの。
持ち主に返そうと思ったんだけど、字が達筆すぎて読めなくって・・・
私が書いたんじゃないからね」
「ま、そりゃそうだろうね。でも、何で俺のところに持ってきたんだい?」
「いや、なんか大切な書類とかだったらまずいかなと思って・・・」
「確かに大切な書類かもね。
これを書いた奴にとっては」
そう言ってヒノエ君は含み笑いをする。
「ねえ、ヒノエ君。なんて書いてあるの?」
「おっと、これは姫君のお願いでもちょっと教えられないかな。
俺にとっては色々と不都合なんでね」
私は意味が分からず頭をかしげる。
そして結局、ヒノエ君は内容を教えてはくれなかった。
数日後、屋敷にはヒノエによって水軍の人たちの断末魔が響き渡った。
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フャイルを整理していたら出てきた代物。
これは6話あたりの話かな。