「じゃあ、今度練習見に来る?」
英士の言葉には嬉しそうな顔をして頷いた。
番外編 嬉しい出来事
ある日、英士と一緒にご飯を食べてるとき、サッカーの話になった。
英士がユースでサッカーをやっているというのを聞いて、見てみたいなぁと言ったら英士が誘ってくれたのだ。
私は玲さんに事情を話し、その日は部活を休ませてもらうことにした。
けれどこれは翼には内緒。
後々何か言われたら面倒なので、一応玲さんに頼まれた事があるからと言ってある。
それに内緒にしてほうが色々と面白そうだしね。
当日。
英士と待ち合わせをして練習場へ連れてきてもらった。
さすがに有名なだけあってグラウンドは広かった。
そこへあの二人がやってきた。
「英士〜。何やってんだよ〜?」
「・・・隣にいるの誰?」
目の前にいるのは真田一馬と若菜結人。
本物だ〜。ってか、あたし一馬に睨まれてる?
それとも目つき悪いせいなのかな。
本人たちを見てそう考えてると英士が「目つきが悪いせいだよ」と耳打ちした。
ビクッと驚き、英士を睨みつけると、彼はくすくす笑って一馬たちに話しかけた。
「彼女は。学校のクラスメイトだよ」
「彼女じゃねえの?ってか珍しくね?英士が女連れてくるなんて」
「というか初めてだと思うけど」
「はミーハー女じゃないからね。
、こっちの黒髪のほうが真田一馬で、茶髪のほうが若菜結人ね」
「えっと、です。よろしく」
「俺若菜結人ね。結人でいいよ。俺もって呼んでいい?」
「うん、いいよ」
「・・・・真田一馬。俺も、一馬でいいから」
「分かった。あたしのこともでいいからね」
「分かった」と顔を赤くして小さな声で言う。
ひとまず自己紹介をして、そろそろ練習が始まると言うことで練習が見やすいところを教えてもらい、彼らと別れた。
やっぱり彼らは上手かった。
翼たちも上手かったけど、英士たちも上手だった。
特にミニゲームをした時その上手さが際立った。
結人が相手からボールを奪って英士に繋げ、英士が一馬にパスしてそして一馬がシュートする。
その連携が上手く言ってて、どんどん点が入っていく。
試合が終わり、その後ストレッチをして解散となった。
英士たちは着替えてこちらへと迎えに来てくれた。
「お疲れ様。三人とも」
英士たちが着替えてる間に買ってきた冷たい飲み物を渡す。
三人は口々にお礼の言葉を言ってくれた。
「どういたしまして。それにしても皆上手いね」
「もちろん。あったり前じゃん」
結人が自信満々に言う。
そんな様子に英士と一馬は呆れかえっていた。
そんな中、英士が何か思い出したように言った。
「それよりも。さっき何か書いてなかった?」
「・・・・・・英士、目ざといわね」
「ありがとう」
褒めてないっての!
「何書いてたんだ?」
一馬が首をかしげて聞いてくる。
可愛いと思いながらも、白状するかと思って鞄からノートを取り出した。
三人は不思議そうな顔をする。
「ちょっとこのノートに書き込みしてただけよ」
「見てもいい?」
「いいよ」と承諾して英士に手渡した。
結人と一馬もそのノートを覗き見る。
そのノートにはいつも空いてる時間に書いてる目の前に繰り広げられるサッカーに対する、意見や感想。
まだ新しいノートだったし、英士たち以外のことは書いてないからまあいいかと思い彼らに見せた。
「わぁ、すっげー。いろんなことが書いてある」
「そうだね。それに的確だし」
「すごいな」
三人が口々に褒めてくれるので恥ずかしくなってノートを取り上げた。
「あっ!何するんだよ!!」
「もういいでしょ!さっさと帰ろうよ」
「えっ、でも俺そのノート見たい」っと一馬が可愛らしい事を言うので、思わず抱きつきそうになったが我慢して「帰ろう」と促す。
そこで英士が「俺たちのことが書いてあるんだから、俺たちが見たって問題ないでしょ」と言い、
結局一馬の可愛さと英士の口車によってノートを取られてしまった。
恥ずかしさのあまり私はすぐに彼らと別れた。
ノートを彼らに渡したままだったことを家に帰ってから気付いた、とは語った。
練習を見に行った日の翌日、英士は屋上でそのノートを渡した。
ノートを開いて中を見たとき、が真っ赤な顔をして嬉しそうに笑っていた、と英士は言っていた。
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