熊野にて 〜1〜
「将臣くん!」
望美は将臣の元へと駆け寄る。
「望美か、久しぶりだな」
将臣は笑顔で迎えてくれた。
「えっ、将臣?何処?」
「あぁ、わりぃ。こっちだ」
そう言って将臣はその少女の手を引く。
それを見た望美の心には波紋ができる。
その少女は望美よりも小さく、目を赤い鉢巻で隠していた。
「あ、いた。もう、いきなり消えないでよ。驚いたじゃない。
人が多いから見分けもつけにくいのに・・・」
は恨めしそうにつぶやく。
「わりぃ、わりぃ。んな、拗ねるなよ」
将臣はの頭をポンポンと叩く。
「あの、将臣くん。その子は?」
望美は冷静を保ちながら聞いた。
はその声によって他に誰かがいたことに気づく。
「あぁ、こいつは。こいつも俺らとおんなじでこっちに飛ばされてきたやつだ。
今、俺と同じ所で世話になってるんだ。、俺の幼馴染の望美だ」
「えと、初めまして、です」
そう言って右手を差し出す。
それを見て望美はすぐさま手を差し出して握手をする。
「初めまして、春日望美よ」
「貴方が望美ちゃんね。将臣から聞いているわ」
「えっ、あのさん。それってどういう・・・」
冷静な声とは裏腹に望美の心の中は入り乱れている。
「で良いわよ。あたしも望美ちゃんって呼ばせてもらってるし」
「あ、望美で良いわ。それで、色々聞いてるって・・・」
「あぁ、よく将臣が貴方の話をするのよ。例えば・・・」
「おい、!何言おうとしてんだよ!!」
将臣はの口をふさぐ。
望美の心はさらに波紋が広がっていく。
「何って。それはあんたか常々言ってることを望美に教えてあげようと思って」
「言わなくていい!頼むから言わないでくれ!!」
将臣たちの仲のよさそうな様子に望美は唇をかむ。
そんなことを交わしているうちに望美を迎えに来た九郎たちと会い、自己紹介などをした後、
将臣やは勝浦へ、望美たちは本宮へとそれぞれ向かった。
望美の心に波紋を残したまま・・・
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前編終了〜!
第4章の平泉ルートです。全然合ってないけど。
彼らが再会した所しか合ってないし・・・
補足
読んでて分かると思いますが、
将望も入ってます。これはまだ想いを告げていないということで・・・