合宿初日AM5:00
「よーし全員そろったか〜。先に今回の臨時マネージャーを紹介するぞ〜」
「あのっ、監督。一年の猿野くんがまた来てません」
「あ〜、ちょうどいい。これを機にリストラって事で。挨拶しろ」
「えっ!?いいの?」
「構わん、構わん」
「えっと今回臨時マネージャーをすることになった1年のです。よろしくお願いします」
自己紹介も終わり、十二支野球部はバスに乗り込んだ。
遅れてきた猿野も子津のおかげで合流した。
これから先目的地で待っているものも知らずに・・・・・・・・・・・
バスの中では・・・
はマネージャー組と一緒に座っていた。
もみじも檜もとてもいい子で、すぐ仲良くなった。
「凪ちゃんたちも一緒にゲームしようよ〜」
「えっと、兎丸くんだっけ?」
「僕のこと知ってるの?」
「一応、野球部のメンバーの資料は見たからね。これからよろしくね」
「うん。よろしく〜。ちゃんも一緒にゲームしよう」
「面白そうかも・・・」
「ゲームかぁ。子供っぽいなーお前」
「何のゲームですか?」
「桃鉄だよ〜」
途中で虎鉄も乱入し皆で盛り上がった。
「さすがに眠くなってきちゃった」
は慣れない早起きのせいで眠そうに目をこする。
それを見た虎鉄が声をかける。
「俺が座ってた席で寝てると良いZe。隣は猪里だからYo」
「う〜、それじゃあお言葉に甘えさせていただきます」
は前のほうに移動し猪里のところまで行く。
「猪里先輩」
「んっ?あれ?たしかさんやったか?」
「はい、です。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくばい」
「あの、猪里先輩。お願いがあるんですが、ここで寝させてくれませんか?」
は「あそこでは眠れないので」と言ってさっきまでいた方向を指す。
猪里はその方向を見て納得してくれて、快く隣に座らせてくれた。
そしてはバスが止まるまでぐっすりと眠ることができたのでした。
「さ、着いたぞ」
そう言って着いた場所は山のふもと。
「え・・・?ここ何処なんスか!?」
「や、宿は何処に!?」
部員たちはあせる。
そんな中監督は冷静に言った。
「宿・・・?ここだよ、こ・こ」
部員たちは驚愕し、文句を言い始める。
「ま・・・落ち着け。
野宿って言ってもな、全員じゃねぇ。野宿になんのはこの中の三分の一だ」
そう言って監督は部員たちに地図とコンパスを渡していく。
「それよりも遊人さん。
何で凪たちはバスから降りてないのに、あたしは降りる羽目になってるの?」
「あ〜、それもちゃんと説明するから。
とりあえず合宿第一メニューはクロスカントリーだ」
監督がメニューの説明をし始める。
すると、主将である牛尾が質問した。
「しかし監督。野球部の部員の人数は奇数。一人余ることになります」
「それは大丈夫だ。こいつも入れれば偶数になるだろ」
そう言って監督はの肩にぽんっと手を置く。
それを聞いたも部員も皆驚いた。
「ちょっと待ってよ!あたしはマネージャーをしに来たんだよ!
練習しに来たわけじゃないんだからね!」
「お前ならそこら辺の奴らより体力あるし、大丈夫だろ。
言っとくけど、監督命令だからな」
その言葉には言葉に詰まった。
「でも、誰をと組ませるか」
「監督、僕が彼女と組みますよ」
名乗り出たのは牛尾だった。
「キャプテンっ!?いいんですか!?」
部員たちから信じられないといった声がかかる。
「あの・・・あたしなんかと組んでいいんですか?」
「うん、一緒に頑張ろうね。さん」
にこやかに承諾する牛尾には感謝をした。
「けどよ〜。女と一緒に組んだら、野宿決定じゃんかよ」
部員の誰かがぼそりと言った。
「おい、今言った奴出て来い」
瞬間、空気が変わる。
の声は普段よりも低く、目が据わっている。
「ふざけんじゃねぇぞ。
あたしがあんたらより劣るって言うのか?
そりゃレギュラーよりは劣るかもしれないけれど、平部員程度だったらあたしのが上だと思うけど?」
その言葉に平部員(特に2・3年)が怒り出した。
「なっ!?俺らがお前より劣るってか!?ふざけんなっ!!!」
「なら、勝負しようじゃない。このクロスカントリーでさ」
は自信満々に言う。
「あたしに勝てれば、あんたらの言うことなんでも聞くよ。
その代わりあたしが勝ったらさっき言ったこと撤回してもらうから」
「上等じゃねぇか!やってやるよ!!」
こうして、vs平部員(2・3年生)の戦いが始まった。
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