私は廊下に出て適当に階段を上った。
目指した場所は屋上。
向かってる途中で授業の始まるチャイムが聞こえたけれど私はそのまま無視して、歩み続ける。
階段を上り続け屋上の扉らしきところまで辿り着く。
ドアに鍵はかかってなかったのでそのまま外に出た。


「ん〜、疲れた〜」


私は思いっきり背伸びをする。


「それにしても女の子たちは怖いなぁ。しかもかなりうるさいし」









「そういう君も一応女の子でしょ」








ばっと後ろを向くと、さっきまで隣の席で勉強していた英士がいた。


「やぁ、さん」
「郭君、こんなところでどうしたの?」
「それはこっちの台詞。転校初日でもうサボるの?」
「だって、授業受けるのめんどくさいし。それにあの先生が担任じゃ何にも言わなそうじゃない?」
「確かに何も言わないね」


英士はくすくすと微笑う。


「それで、郭君もサボり?」
「英士で良いよ。俺もサボり。というか君の面倒を見るのがやでサボったのに。
どうやら君は俺と同じみたいだね」
「じゃあ、あたしのこともで良いよ。っていうかあたしのことが面倒ってひどくない?」


私は苦笑いしながら言った。
すると英士は悪びれもなく言う。


「しょうがないでしょ。いきなり転校生の世話をしろって言われたんだよ?面倒に決まってるじゃない。
しかも女の子だったから、うるさいと思ってたし」
「ふーん。英士も女の子のことそう思ってるんだ・・・」
「ミーハー女とか嫌いなんだよね。でも俺もって?」
「知り合いの男の子もうるさい女の子は好きじゃないみたいなの」
「ふーん。そうなんだ」
「そういえばさ・・・」







話し込んでいると、いつの間にかチャイムが鳴り授業が終わった。


「あ〜あ。結局二人してサボっちゃったね」
「そうだね。は次の授業出るの?」
「次って何?」
「英語だったかな」
「じゃあ、サボる。英語嫌い」
「くすくす。それじゃあ俺は先に教室に戻るよ」


英士は教室へと戻って行った。



それにしてもまさかこんなに早く英士と仲良くなれるとは。
驚いた・・・



私はフェンスに近づいてそのまま座り込み、寄りかかりながら眠ってしまった。


















ぱっと目が覚めると既に太陽が傾いていて、急いで教室に戻るとまばらに人が残ってるくらいになっていた。







結局転校初日は1日のほとんどを屋上で寝てすごして終わってしまった。















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