試合が始まり前半4−0で飛葉がリード。
後半敵チームの動きが変わり天城君がボレーキックをしてゴールを決める。
喜ぶカザ君たちにキーパーである翼が少し悔しそうに言った。


「なに1点とったくらいで浮かれてんだよ。
喜ぶのは俺らに勝手からにしな!」
「勝負はこれからよ!」


ここいらでくるかなぁ・・・・・と思ってたらやっぱり来た。





「こらぁ!」





怒声が響く。


「お前たち!そこで何やってる!?試験前は部活禁止だぞ!」
「やべ。キュービー下山だ!」
「ズラかるぞ」


そう言って翼たちは逃げた。



・・・・・置いてかれた?



とりあえず中に入り、桜上水メンバーに近づく。
彼らは翼たちの様子に呆然としていた。
そこへ下山もやってくる。



ほんとにキューピーちゃんだ・・・



今までマネージャーをしてきたが、下山に会った事はなかった。



けどあんなの(下山)に似てるって言われたらいくらなんでもキューピーちゃんのほうが可哀相な気がしてくる・・・



下山を見てそう思いながらもカザ君たちに声をかける。
ちなみに下山は松下さんに愚痴を言ってる。


「初めまして。さっきから色々とごめんね。あたしは
「俺は水野達也」
「僕は風祭将です」
「私は小島有希よ」


一人一人と握手を交わす。


「水野君に風祭君に小島さんね」
「女の子同士しだし、有希でいいわ」
「じゃあ、あたしのこともでいいよ」


ひとまず挨拶をし終えると、は一人はなれたところにいる天城君の所へと行った。


「初めまして。私は。貴方は?」
「・・・・・天城遼一」
「天城くんね。さっきは翼が色々とごめんなさい。
それから今のプレー良かったわよ」


はそう言って微笑む。
すると下山の声が耳に入った。




「―――教師を教師とも思わない。
グズです、あいつらは」




下山は吐き捨てるように言う。
私の中で何かがぷつんと切れた。




「さっきから聞いてれば・・・好き勝手なこといってくれるじゃない」




下山は怪訝そうな顔をする。


「なんだ、お前は。その制服・・・飛葉の生徒じゃないな」
「そんなことどうでもいいじゃないですか。柾輝たちのこと何にも分かってないくせに。
好き勝手言うのやめてください。柾輝たちはグズなんかじゃありません」
「部外者は黙ってろ。私は椎名が心配なん・・・」




ビシッ!!!!




サッカーボールが下山の顔面に直撃。
皆いきなりのことで驚いていた。


「ったく、ベラベラと。おしゃべりがすぎんだよ。




それから、は部外者なんかじゃねえよ。ばーか」









翼が怪訝そうに言った。
そして桜上水メンバーのほうへと振り返る。


「日曜日の決勝、せいぜい頑張ってくれよ。桜上水」


彼らに言い放つと、翼は私に近づき腕を取る。


「ほらとっとと行くよ」


そう言って私は翼に引っ張られ、柾輝たちの所へと戻る。
引っ張られながらも彼らに頭を軽く下げた。
すると向こうも頭を下げたり、手を振ってくれたりした。

















「ねぇ、翼」
「何?」


結局あのまま解散して翼と二人で帰ることになった。


「さっきはありがとう」


私は嬉しくて、笑みを浮かべながら言った。
瞬間翼は目を開いて顔を背ける。


「別に。は仲間だし、家族だからね」
「うん、ありがとう」



翼のそっけない態度に私は思わずくすくすと笑った。





滅多にない、翼が顔を赤くして照れている姿を見ることができたからね・・・












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最後は翼がいいとこ取り。
あまり桜上水メンバーと絡まなかったな・・・
次は決勝戦かな。