「翼、先に学校行ってるね」
「別に一緒に行けばいいだろ」
翼は何気なく言った。
でも今日は翼のファンがたくさんいるはずだから、あんまり一緒にいるところ見られたくないんだよねぇ・・・後が怖いし。
苦笑いしながら翼を何とか言いくるめて、私は一人で学校へと向かった。
学校に着くと、まだ誰もいなかった。
さっさと準備を済ませようと思い、ドリンクやタオルの準備をし始める。
あとは準備した物をグラウンドに運ぶだけという時に翼たちが来た。
ついでに要らん人たちを引き連れて・・・
「きゃーvv来たーーvvv」
「つばさくーんvv」
それは翼のファンの子達。
その子たちからの熱い声援。
・・・・・すっげーウザイ。
そんなことを思っていると、やはり翼もそう思ったらしく「うるさいな」と嫌そうな顔で言った。
けれど、それでもめげない女の子たち。
・・・すごいパワーね。
あのころの私ってそんなパワーあったかしら・・・
感心して見ていると、翼が桜上水メンバーに近づく。(来てたの気付かなかった(汗))
王子と翼が会話をしているのを何気なしに見ていると有希がこっちに向かってきているのに気付いた。
「有希、おはよう」
「おはよう。今日はよろしく」
「こちらこそ」
挨拶をしていると、女の子がこちらに近づいてきた。
「先輩。そちらの方は?」
髪をピンで留めたかわいらしい女の子。
みゆきちゃん・・・だっけ?苗字忘れたけど。
ホントかわいらしい女の子ね。
確か風祭のことが好きなんだっけ?
「こっちは。飛葉のマネージャーなのよ。
、この子は桜井みゆきちゃん。女子サッカー部の子なの」
「へぇ。桜上水って女子もあるんだぁ・・・(知ってるけど)
あたしは。中二で、飛葉のマネージャーをしてるの」
自己紹介をすると、みゆきちゃんは慌てて頭を下げる。
「私は桜井みゆきです。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくね」
挨拶をし終わると、いつのまにか審判の号令がかかっていた。
私たちは急いで与えられた場所へと向かった。
「おはようございます、監督」
「、おはよう。もう準備はできてるの?」
「はい、一応終わりましたよ」
「ならこれからの試合の記録、お願いね。それから、いつものも」
玲さんがにっこりと笑う。
一瞬寒気がしたのは気のせいかな・・・
「、お前何処に居たんだよ」
翼がこちらへとやってきた。
「向こうのマネージャーさんたちと挨拶してた」
「はっ?いつ?」
「翼が風祭君たちに喧嘩を売ってる間にね」
「見てたのか?」と翼が言う。
実際見てたわけじゃないけど、確か原作ではそうだったのを思い出いだして言っただけなので、「そうだよ」と言って誤魔化した。
・・・うっかり言っちゃったよ(汗)
原作どおりに進んでて良かった(切実に)
「それよりももうすぐ始まるよ。
キャプテンなんだから、皆を待たせちゃダメだよ」
「分かってるよ」
何とかごまかし、翼をグラウンドへと追いやる。
はっと思い出して翼に声をかける。
その声に翼は「何?」と言って振り返った。
「頑張ってね」
笑顔で言うと、一瞬きょとんとした翼だったがすぐに不敵な笑みを浮かべる。
翼は私の言葉には答えず、背を向けて軽く手を振りながらグラウンドへと向かった。
翼が定位置につき、試合開始の笛が鳴り響いた。
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試合始まらなかった(汗)