意外に面倒見がよかったんだね。

























昨日の夜。


、明後日から選抜なのは知ってるわよね?」
「えっ?あっ、うん。知ってるけど・・・」
「明日買出しに行って来てくれないかしら」
「へ?何で?」
「必要だから」
「やっ、それくらいは分かるから。そうじゃなくて、何で私?」
「あら、だって貴方には選抜のマネージャーをしてもらうんですもの」
「・・・あっ、なるほど〜って、えっ!?そんなの聞いてないよ!」


私が言うと、玲さんは当たり前のように言った。







「そりゃそうよ。今言ったんだもの」







「・・・・・・・拒否権は?」
「あると思う?」
「思いません」
「分かってるならいいわ。
それでドリンクとかの準備は向こうでしてあるんだけど、応急手当のものはまだないのよ。
だから明日買って来なさい」





























と言う訳で、買出しをして両手に大荷物を抱えながら道を歩いていた。
階段に差し掛かった時、後ろから走ってきた人に押され階段から転げ落ちそうになる。



やばいっ!落ちる!!



しかしいつまでたっても痛みがやって来ず、目を開けてみると洋服が目に入った。



・・・あれ?なんで目の前に洋服があるの?



「おい、大丈夫か?」


顔を上げてみると、そこにはタレ目がいた。



・・・・・・・・・・・・・この人って、もしかして・・・・・・・・



「おい、聞こえてんのか?」
「あっ、はい!あの、ごめんなさい」


急いで離れようとすると、右足に痛みを感じた。
見てみると、赤く腫れ上がっている。


「足、捻ったみたいだな。近くに公園があったからそこで手当てすんぞ」


そう言って、彼は私を抱き上げた。
所謂お姫様だっこと言う形で。


「えっ!?ちょっ!?お、降ろして!!」
「やだね。そんな足でどうやって歩くんだよ」
「うっ。でも、見ず知らずの方なのに・・・(多分知ってるけど)」
「これ見てほっとける訳ねぇだろ」
「なら別にこの格好じゃなくっても・・・」
「それは俺の自由。怪我人はおとなしく運ばれてろよ」
「でも・・・恥ずかしいんです!」
「俺は恥ずくねぇ」


声を詰まらせると、彼は勝ち誇った笑みを浮かべる。
そして周りの視線を集めながら、そのまま近くの公園に運ばれた。

























公園に着くと水道で足を冷やし、ちょうど買ってきたシップを張った。
そしてシップが取れないようにと彼に包帯を巻いてもらっている。


「あの、わざわざすみません」
「別にかまわねぇよ。・・・おし、これで完了」


足を見ると綺麗に巻かれていた。


「上手なんですね」
「まあ、部活でよく怪我するからな。そういえば、お前名前は?」
「人に聞くときはまず自分からって教わらなかった?」
「俺様はいいんだよ」
「どういう理屈よ。・・・まぁいいわ。あたしは
「俺は三上亮」



ああ、やっぱりそうだったのね



「ところでお前、家何処だよ。送ってく」
「別にそこまでしてくれなくっても」
「このまま一人で帰らせてなんかあったら嫌だからな。素直に甘えとけ。
それとも、またあの格好で歩きたいんなら別にいいんだけどな」


そう言って三上・・・みかみんはにやりと笑う。









「謹んで遠慮させていただきます」









私が即答すると、みかみんは小さな声で笑った。


「お前、面白いな」
「褒め言葉として受け取っとく。
ってか、お前じゃないし。さっき名乗ったでしょ」
「分かった分かった。んじゃ、な」
「じゃあ、みかみんね」
「止・め・ろ!!何でみかみんなんだよ!?普通に亮でいいじゃねえか!」
「普通じゃつまらないじゃない」
「面白さを求めんな!!」


怒鳴るみかみん・・・じゃなくって亮の様子に私は楽しそうに笑った。



さっきのお返しだもんね。
























で、結局「亮」と呼ぶことになった。(+敬語なし)
それからメアドも交換した。


送ってもらうときまたお姫様抱っこされそうになったが全力で拒否し、腕を借りながら家へと帰った。

























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みかみんメインで。
まだちょっと続きます。今度は家の中での話。