昼食を食べ終わった時、ちょうど玲さんに呼び出された。


「何ですか?」
にやってもらいたい仕事があるの」


「ちょっと来てくれる?」と言って、玲さんの部屋に案内された。

















「・・・・・・・これ、何?」
「何って、データに決まってるでしょ」
「いや、それは分かるんだけど・・・」
にはデータ処理をやって欲しいの」
「それは別に構わないのですが・・・何でこんなに量があるのでしょうか?」





そこには厚さ数cmはある紙の山。
ざっと見ただけで100枚くらいはあるんじゃないのかな?





「本当はBのだけやってもらうつもりだったんだけど、Aが、ね・・・」
「でも、それにしたって多すぎやしません?」



中身を見ていると、今日のテスト分の結果。
それだけならまだしも一人一人の個人データまであった。



「できれば一人一人のデータと今日の結果と一緒にまとめてもらいたいのよ」
「全員分?」
「そう、全員分」








・・・・・・・やばい。頭くらくらして来た。







「・・・ちなみに玲さん。これ期限は?」
「明日までにお願いしたいんだけど」
「明日っ!?」








・・・今夜は徹夜かなぁ








「もちろん、今日の午後の練習は出なくていいわ」







それは嬉しいかも。
あっでもあの子一人にマネをやらすのは・・・







「いえ、ちゃんと午後の練習も出ますよ」と笑って言うと、滅多に怒鳴らない玲さんが怒鳴った。











「そしたら貴方が大変じゃない!何のために頼んでると思ってるの!?」











「玲さん・・・」
「・・・・・いきなり怒鳴ってごめんなさい。
でも無理しないで欲しいの。貴方に何かあったら・・・」






もしかしてわざわざこの仕事回してくれたのかな?
これ以上、足の負担をかけないように・・・






「・・・心配してくれてありがとう、玲さん。でも無理なんてしてないよ?
あたしがしたくてしてるんですから」


「何かあったらちゃんと言うから」と言うと、「ちゃんと言ってね」と苦笑いされた。





























午後の練習が始まった。




Aはミニゲーム。Bはパス練習。


Bの中には何人かふてくされている人たちも居た。



あたしはと言うと、ドリンクを作ったり、タオルを準備したり、まじめにマネージャー業に勤しんでいる。
一方あの子は・・・


「・・・でね、亜矢子はね・・・」


Aの一部の人たちと楽しく談笑中。







・・・お前等何しにこの合宿に来たんだよ
遊び?遊びなの?
そんだったらマジで帰れよな







段々といらついてきて、気を落ち着かせるために大きくため息をついていると、バシッと頭を叩かれた。


「痛っ!」
「お前何やってるんだよ」
「翼!」


後ろを振り向くと、そこには翼と柾輝が居た。


「いきなり何するの!?」
「別に?ぼ〜っとしてるから目を覚ましてあげたんだよ」


「感謝してよね」と翼が毒つく。
すると柾輝があの子を指でさしながら言った。


「なぁ、あいつ野放しにしてていいのか?」
「う〜ん、今のところ害はないし。あんな奴らどうせ受かんないだろうし」


「あんな奴らが受かるんだったら、皆受かっちゃうよ」と言うと、二人は一瞬きょとんとし笑い出した。


「アハハ。確かに、あんな奴ら受かりっこないね」
「クク、相変わらずきっつい事言うな」


二人と話していて、さっきのイライラが薄れていくのが分かった。



二人には感謝だね。





























<<  >>