「・・・何が言いたいの?」
「べっつに〜」
む、ムカつく
・・・・落ち着け自分。
とりあえず。
「一馬、気にせずシャワー浴びてきなよ。風祭君は片付け終わったんなら先に部屋に戻ってなさい」
「「う、うん」」
そう言うと二人が食堂を出て行った。
それを見送ってからもう一度亜矢子を見据える。
「はぁ〜。・・・で?はっきり言ってくれない?」
「はっきりも何も。叩かなくても良かったんじゃない?って思っただけよ」
「そう思うんなら、自分で止めればよかったでしょ?何もしなかった貴方に言われたくないわ」
すると亜矢子が少し怖気ついたような振る舞いを取った。
「だって、そこまで親しくないもの・・・」
・・・ぶりっ子すんの止めてくれないかな〜
本気でうざい
「・・・あんたさ、なんか勘違いしてない?
あたしは別に仲が良かろうと、悪かろうと注意はしたわよ」
「え?」
「当たり前でしょ?ここは公共の場なの。
自分以外にも人が居るんだから、ルールは守らなきゃいけないと思うけど?」
「貴方はできるかもしれないけれど、私はできないわ・・・」
「そう自分で思うなら、あたしのやり方に口を出さないでくれない?
自分でできないくせに言われるのは不愉快よ」
そう言うと、ついに堪忍の緒が切れたらしく反応ががらりと変わった。
「なっ!?
こっちだって不愉快よ!あんた何様のつもり?
さっきから聞いてれば、大人ぶっちゃってさ」
「あたしはあたし。別に大人ぶったつもりは全然ないんだけどね。
そう思うのは貴方が子供だからじゃないの?」
亜矢子は言い返すことができず顔を真っ赤にする。
「あんたマジムカつく」
「あら、それは同感ね。あたしもあんたと関わってるとイラついてしょうがないの」
「本気であんたヤダ!あんたと一緒にマネしたくない!!」
「そう、ならちょうどいいわ。それなら、明日から貴方一人でみんなの世話をしてね」
「・・・は?」
「だって、皆がおいしいって言ってたドリンク。貴方が作ったんでしょ?
今日自分で言ってたものね。
皆においしいって言われたんだから、あたしが作るより貴方が作ったほうがいいに決まってるじゃない?
だから、明日は貴方一人でやってね」
「なっ!?あんたは何してるのよ!?まさかサボり?」
「そんなわけないじゃない。あたしはあたしで別の仕事があるの。
・・・そう、例えば貴方が断ったデータの処理とか、ね」
そう言うと彼女はまた言葉を詰まらせる。
「それじゃあ、明日からお互い頑張りましょうね」
はくすくすと笑いながら食堂を後にした。
「の奴、マジでこえ〜」
「かなり怒ってるみたいだね」
結人と英士が言った。二人とも、いやその場に居る全員が冷や汗をかいている。
二人の言葉に全員が頷いた。
((((((((((((((絶対に怒らせないようにしよう))))))))))))))
この時、その場に居た全員がそう心に誓ったのだった。
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