「話って何ですか?」
「貴女の足の事よ」
玲さんが真剣な面持ちで言った。
「あ〜、えっと・・・・・」
「どうだったの?」
「――――というわけで、向こうで手術することになったんです」
検査結果を伝えると玲さんは痛々しそうな顔をした。
「そう・・・おばさまは知っているの?」
「ああ、はい。あの後病院に来ていただきましたから」
そう、あの後が大変だった・・・・・・・
「な、本当ですか!?」
病院に呼び出されたおばさまは驚いた声を出す。
まぁ、そりゃそうだよね。
いきなり呼び出されて手術とか九州とか。
手術とか九州に行くのだって結構お金かかるよね。迷惑かけちゃったなぁ・・・・・・はぁ。
「・・・・・・・あの、ちょっと電話して来てもよろしいですか?」
「構いませんよ」
おばさまは電話をしに席を立った。
「・・・くっくっ」
医者の仮面を被ったカミサマは、おばさまが居なくなると小さく笑い出した。
「いきなり笑い出してどうしたの?」
「いんや、何でもない」
「何でもないって顔してないでしょうが。はぁ〜、皆に迷惑かけちゃったなぁ」
そんな彼の様子に興味ないのか、はこれからのことを考えて思わずため息をついた。
「そんなに落ち込む必要ないだろ」
「でも、手術とか結構お金かかるでしょ?」
「まぁ多少は掛かるが。それはこっちでも何とかできるし」
「う〜でも〜」
納得がいかないらしいは意味もなく唸る。
すると、カミサマはの頭をぽんぽんと軽く叩いた。
「気にすんな。お前はお前の思ったとおりに行動すればいい」
「なっ」とカミサマは笑いかける。
はきょとんとし、薄く苦笑いを浮かべると、ガチャッとドアが開いておばさまが戻ってきた。
おばさまに視線を向けてみると、その人は嬉しそうな顔をしていた。
「ちゃん、お世話になるところ決まったわよ」
「へ?」
いきなり突拍子のないことを言われ、は間抜けな声を出す。
「あの、おばさま。それはどういう・・・」
「さっき九州に居る友達に電話をかけてみたの。それで事情を話したら、全然構わないって言ってくれたのよ」
「いや、でも迷惑でしょうし。向こうの病院に入院でもすればいいだろうし・・・」
「でもリハビリとか色々あるのに、一人じゃ心細いでしょ?それに向こうには子供が居るって言ってたし。きっと力になってくれるわ」
笑顔で凄いことを言い放つおばさまに、思わずもたじたじ。
結局、はおばさまには勝てず、そのまま言いくるめられてしまった。
「?」
「あっ何でもないです。結局、当分の間は飛葉のマネージャーできなくなっちゃったんです。
・・・すみません、都大会だってあるのに」
はしゅんとする。
それを見た玲さんはの頭を撫でた。
「気にしなくていいわ。貴女は怪我を治すことに専念してちょうだい。・・・それに謝るのは私のほうよ」
「え?」
予想外の言葉には顔を上げた。
するとそこには玲さんが悲しそうな顔をしていて、その瞳からは罪悪感の色が宿っている。
「・・・こんなことになるなら、あの時止めておけばよかったわ」
「玲さんのせいじゃないですよ。それにあたし後悔してませんし。マネをやらせてくれて逆に感謝してるくらいですよ」
笑顔で言うと、玲さんはぎゅっとに抱きついた。
「あ、玲さん?」
「ごめんなさい、ごめんなさいね」
「だ〜か〜ら、気にしないでくださいってば」
気にしてないと言うに、玲はいたたまれずさらに腕の力を強めたのだった。
おまけ↓
「そういえばあの子どうしました?」
「ああ、帰ったわよ」
「へぇ〜、っていつの間に・・・」
「貴女がご飯を食べてる間に、ね。
大丈夫、私からも色々と言っておいたから」
玲さんは笑顔で言った。
「・・・・・・・一体何言ったんですか」
「ふふ、秘密v」
何を言ったのか知りたかったけれど、それ以上聞くことはできず。
その謎は迷宮入りとなった――――
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なんかだらだらとすみません。なかなか話が進まないよ〜(泣)
しかも、玲さんとの会話が他のキャラより圧倒的に多い気がする(汗)
説明部分はめんどいので省かせていただきました。
玲さんには九州に行くことを説明してあります。