03.放課後
私は兎丸くんと司馬君に(というかほとんど兎丸くんに)連れられてグラウンドへと向かった。
「部活楽しみだなぁ〜」
「(こくこく)」
「二人ともほんとに野球が好きなんだねぇ」
「ちゃんは好きなこと無いの?」
兎丸君の言葉に息が詰まった。
けれどそれは一瞬のことで、笑って答えた。
「昔あったけど、今は無いよ〜。
飽きちゃったんだよね〜」
「ふ〜ん。そうなんだ〜」
兎丸君は普通の反応だった。
でも、司馬君は苦笑いを浮かべていた。
「司馬君どうかした?」
「(ふるふる)」
不思議に思った兎丸君は司馬君に尋ねたが、彼は首を横に振っただけだった。
しゃべっているうちに、グラウンドに着いた。
「到着v じゃ、僕たち部室に行って着替えてくるから適当に見学してて」
「わかった。頑張ってね」
「もちろん!がんがん走るもんね〜」
「(こく)」
二人はそのまま部室に行ってしまった。
私はグラウンドを見渡した。
懐かしい・・・・・
目の前に広がる光景に思わず閉まっていた気持ちが溢れ出す。
私はいまでも野球が好きなんだと実感せざるおえなかった。
しばらくすると、皆ユニフォームに着替えて部室から出てきた。
そしてグラウンドの整備をしている。
その光景を見ていると、懐かしい声が聞こえた。
「・・・・・?」
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