5話 気晴らし




ヒノエのお世話になってから3日。
彼は私を客人として招いてくれた。
でも何もすることが無いのってのは結構暇だったので、何かできることが無いかヒノエに相談しに行くことにした。


「ヒノエいる?」


私は彼の部屋へとやってきた。
私が声をかけると目の前の障子が開いた。


「やあ、姫君。一体どうしたんだい?」
「あのね、ちょっと相談があるんだけど」
「相談?じゃあ立ち話もなんだから部屋に入りなよ」


ヒノエは私を部屋に招き入れ、向かい合うように座った。


「で、一体どうしたんだい?」
「あのね、ほらヒノエは私のこと客人として招き入れてくれたじゃない。
でもそのおかげで、女房さんの手伝いをしようとしても追い出されちゃうの」
「ああ、つまりやることが無くって暇だってこと?
別に何もしなくても良いんだよ。人手は足りてるんだし。ゆっくり寛げばいい」
「でもあたしが何かしたいのよ」


私の言葉にヒノエは困った顔をした。


「なら何か習ってみる?舞とかさ」
「舞?でも、いいの?」
「姫君が興味あるならね」


何かを習うのはいい考えよね。
舞って確か踊りだったよね。


「・・・その舞っていうの習ってみたいかも」


私の言葉にヒノエは笑顔になった。


「じゃあ手配しておくよ。
たぶん明日から先生がくると思うよ」
「ありがとう。ヒノエ」


次の日から、私は舞を習うことになった。




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