「ホームラン・・・」



緑色の髪の人も、バットを貸してくれた人も、
キャッチャーをしている人も皆して唖然としている。



「えっと、あの〜」



私の声とともに一番最初に正気に戻ったのは緑色の髪の人だった。



「まさかホームランを打たれるとは思わなかったよ」
「凄いわね」
「感服」



私は彼らの言葉に手を振って否定した。



「いえいえ、そんなことないです。手加減していただいてましたし」
「でもホームラン打っちゃうなんて凄いよ〜。
あっ、俺は鳥居剣菱ね。君は?」
「私はって言います」
「えっ、女の子!?」
「剣ちゃん気づいてなかったの?」



私の今の格好は上は黒のパーカーに下はジーパンのスニーカー。
ついでに帽子もかぶってグラウンドの見学をしていたら、そりゃ男と思うだろう。



「ホントごめんなさいね。アタシは2年の中宮紅印。ちなみにこの二人も2年生」
「霧咲 雀」
「私は中3です」
「あれ〜、それじゃあ俺の妹と同い年だ〜。
でも、それなら受験があるんじゃない?」 
「あっ、私は推薦をもらって、もう受かったんですよ」
「推薦学校 何処」
「十二支高校ってところです」
「あ、妹もそこ受けるって言ってたよ〜。もし学校であったら仲良くしてあげてね〜」
「その前に受かるかわかんないでしょ」
「ひで〜、凪は馬鹿じゃないから大丈夫だよ〜」
「ほんと剣ちゃんって妹馬鹿よね」



中宮さんはため息をつく。
いつものことなのか、呆れかえっていた。



















<<  >>