合宿2日目。











「朝からご苦労だな」
「あっ、おはよーございます」



只今朝の6時。
ランニングから戻ってくると遊人さんが居た。
この人がこんな時間に起きてるなんて(すっごく)意外だ。←失礼



「遊人さんって、いつもこんなに早起きなの?」
「んな理由ねぇだろ。今日の特訓のためにわざわざ早起きしたんだが・・・ちょうど良い。
お前これやっといてくれ」



そう言って渡されたのは、軽く百個はあるんじゃないかという量のボール。
それから、何故か食べ物が書いてある紙。



「これ何?」
「野球ボールと紙」
「そんなこと聞いてんじゃないわよ!一体これをどうしろって言うのよ!」
「だから、今日の特訓に使うんだよ」
「・・・・・守備の練習?」
「しかも、汚れたボールでする『3球同時ノック』だ」
「その汚れたボールを今からあたしに作れって事?」
「分かってんじゃねえか。ついでにその紙は、今日の晩飯のおかず。
それもボールに張っといてくれ。じゃ、よろしくな」
「えっ、ちょっ、まっ!」



そう言うと遊人さんは颯爽と宿舎に戻っていってしまった。











・・・・・・・・あとでシメる。



























そして練習が始まった。
最初皆はこの練習を侮っていたが、実際やってみると難しい。
今回使用する球は土色をしている。
その為、グラウンドの保護色となりバウンドした瞬間姿を消してしまう。
山勘は一切通用せず、皆手を焼いた。
ってか、あんなヘボな奴らじゃこの練習は無理なんじゃないのかな?








「次!」








遊人さんが叫んだ。
どうやら次は司馬のようだ。








カン!カン!カン!








司馬は手足を使ってボールをキャッチ。



周りからは歓声が起こった。








「あの程度であんなに浮かれちゃって・・・」
は厳しいNa」



どうやら近くにいた虎鉄先輩には聞こえていたらしい。



「まっ、見てNa。次の蛇神さんを」



そう言って虎鉄先輩は視線をあちらに向ける。








カン!カン!カン!








遊人さんが球を打った。



「絶」



蛇神先輩はボールをグローブで3球ともキャッチ。
さっきまで騒いでいたはずの1年は驚愕している。



「おお、ワンバウンドキャッチ」
「蛇神さんは自在に時を刻む。集中力がずば抜けているんDa。
修行を積めば”3秒後の世界”わかるらしいZe」



「次!」
「じゃ、俺もやってくるZe」



そう言って先輩は守備位置に向かう。
虎鉄先輩は3球の中から軟球の球だけを取った。
さすがレギュラーだね。





「ちょろいZe、こんくらい。N?ギョウザ?」
「お疲れ様〜。あっ、それは各自の今晩のおかずだよ」
「He〜。って、何でが知ってんDa?」
「あたしがやったから」
「もしかしてこのボール全部お前が準備したのか?」
「そうですよ。遊人さんったらあたしに押し付けて。
・・・・・ホントどうしてやろうかしら








このときのは本気で怖かったと虎鉄先輩は語った。(後日談)
































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