西浦メンバーのもとに戻ってくると、ちょうど阿部が元希の話をしているところだった。
荒れていた元希とともに居た阿部。
あのころの元希は本当にひどいもので。
本当に怖かったし、それに・・・
お前に俺の気持ちが分かるかよ!
「はっはっはっはっは!!」
ビクッ!
バッと阿部たちのほうを見ると、なぜか阿部や栄口が笑っていた。
いきなり大声で笑わないでよね!あー、吃驚した・・・
「はーーー・・・
ところで今の話、オレからみんなにしてやってもいい?」
「は?」
ビックウッ!
百枝さんや他の子達の肩が震える。
皆も盗み聞きしてたんだね。
「ところで、さんは榛名と一体どんな関係だったんですか?」
栄口がこちらを見て言った。
うまく隠れてるつもりだったんだけど、気づいてたんだね・・・
その言葉に皆こちらを見る。
もちろん阿部も。
私はゆっくりと息を吐いて言葉をつむいだ。
「あー・・・元希は・・・元希とは兄妹だったんだ」
「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」
「といっても、義理のだけどね。私の両親が死んじゃったから元希の家の両親が引き取ってくれたんだ」
「でも、確か『』って・・・」
「高校に上がると同時に縁を切ったんだ。『』はもとの苗字。縁切った理由は、まぁ色々あって。
それでもちろん元希の家から出て行ったんだけど、高校とか住む場所とか元希に教えなかったんだ。
もちろん元希の両親には教えたけどね。元希には言わないでって口止めしたんだ」
「ってことは、今一人暮らし?」
田島が素朴な疑問を投げかける。
うん、と頷くとスゲーと目を輝かせた。
「何で教えなかったんスか?」
阿部が真剣な顔をして言った。
「気になる?」と言うと、彼はゆっくりと頷く。
「教えなかった理由は・・・」
ごくっ・・・
「内緒」
がくっ!!
笑顔で言うと、皆思いっきり肩を落とした。
阿部は怒りでこぶしを震わせている。
「それはまた今度。そんなことより、もうすぐ試合が終わっちゃうよ?」
結局、4−3で武蔵野第一が勝った。
皆は帰ったけど、あたしは二人との約束もあるしここに残る。
といっても、この場からは離れるけど。(元希が来るかもしれないから)
葵と涼が言ってたように、きっと大丈夫だと思ってた。
まだ元希に会うことはないって。
でも、それは違ってた。
西浦に向かおうと急いで校門を出ようとした。
けれど、校門に立っている人物を見て足が止まってしまった。
こちらに気づいた彼はゆっくりとあたしと向き合う。
「よう」
「・・・元希」
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ついに再会!