「安西先生・・・!!
・・・・・・・・・・・バスケがしたいです・・・・・」
寿が言った本当の気持ち。
この言葉を聞いた後、傍らに自分も座りこんで。
寿がまたバスケをやるということを聞いて、嬉しくては涙を流した。
Time left behind to me 〜私に残された時間〜 14
これは一体どういうこと?
目を開けると知らない天井で。
口にはマスクみたいなのをしてて。(邪魔だからはずしたけれど)
自分は何故かベッドに横たわっていた。
考え込んでいると、徐にドアが開いた。
「!目が覚めたんだな!!」
「洋平・・・」
入ってきたのは洋平だった。
彼は嬉しそうな顔をしながらベッドに近づく。
そして近くにあった椅子に腰掛けた。
「ねぇ、洋平。ここって病院?何であたしこんなところに居るの?」
「?覚えてねぇのか?お前、あの後倒れたんだぞ」
洋平は事のあらましを説明してくれた。
どうやら寿の言葉を聞いた後、そのまま倒れたらしく。
あたしの様子がおかしい事に気がついてた洋平が救急車を呼んだそうだ。
病院に着くとすぐに集中治療室に入り、結構危なかったらしく一時は生死の境を彷徨ったらしい。
そして、そのまま5日ほど眠り続けてたそうだ。
また、あたしが眠り続けている間色々あったらしく。
寿はバスケ部に戻ることができたが、洋平たちは寿やバスケ部をかばって3日間の謹慎処分を食らったそうだ。
「へぇ、そんなことがあったんだ」
「あったんだって、お前なぁ〜・・・」
は他人事のように言った。
そんなの様子に洋平は呆れた顔をする。
「そういえばが倒れたとき、三井さん結構慌ててたな」
ふと、思い出したように洋平が言う。
「・・・寿も、あたしの病気のこと、知ってるから、ね」
は思わず手に力を入れ、下を向き苦笑いを浮かべた。
洋平はその様子を真剣な顔をしてじっと見ていたが、すぐに表情を崩す。
「・・・へぇ。でもまっ、ほかの人たちも皆驚いてたけどな。
花道なんてこのまま死んじまうんじゃないかって大騒ぎしてた」
「あはは、花道らしいわ」
その様子が目に浮かんで思わず笑う。
降下していた気持ちが、洋平の言葉のおかげで少しだけ浮上した。
表情が明るくなったを見て、洋平は安心した顔をする。
「なんか、やっとが生きてるって実感した・・・」
「何それ?」
「俺何回か見舞いに来たけどずっと寝てたし。
このまま起きないんじゃないかって、内心ビクビクしてたんだぜ?」
「それに、お前結構無理してたし」と洋平は切なそうに呟く。
は胸の奥がズキンとした。
心配させてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「心配かけてごめんね」
「気にすんな。あっ、でも花道とか心配してたから、後で顔出してやれよ」
「見舞いに来ようとするのを食い止めんの、結構大変だったんだぜ」と洋平は苦笑い。
もし見舞いに来て目が覚めてない事を知ったら、バスケどころではなくなるのは目に見えている。
洋平の気遣いに、感謝の言葉しかない。
「ご迷惑おかけしました」
「本当にな」
「うわっ!即答!?」
「事実だからな」
「ひどーい」とは言う。
すると洋平が「棒読みじゃねーか」と突っ込んだ。
そんなやり取りをしていると、何故か自然と笑いがこみ上げてきて。
お互い顔を見合わせながら笑い合った。
「けど、心配してたんだぁ・・・」
「?」
は薄く笑みを浮かべた。
しかもとても楽しそうな表情をしている。
「会いに行ってあげなきゃ、ね」
何が楽しいのかくすくすと笑う。
洋平は背中にぞくりと寒気を感じ、そして顔を思いっきり引きつらせた。
この時洋平は、を決して敵に回すまいと心に誓ったのだった。
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自分とこのヒロインはある意味最強な子な気がする。自分そんなヒロイン大好きなんです。
これにてバスケ部襲撃編は終了、かな?
今度はついに大会へ。
でもその前に番外編書こうかな・・・ 流川と全然絡みなかったし。
まぁ、予定は未定という事で。