「100対47か」
「やるなぁ。湘北」
「遅いぞ」
牧が二人に近づく。
「牧さん」
「キャプテン」
「残念ながら良いとこは皆終わっちまった」
「えぇ〜、良いとこなんてあったんすか〜?」
清田はそんなわけがない、という顔をした。
Time left behind to me 〜私に残された時間〜22
「あ・・・」
コートの隅のほうを見ると、そこには神と(パシリにされていた)後輩が居た。(7話参照)
様子を見ていると、どうやら神の後輩の子は流川を意識しているようだ。
「楓は人気者だね」
「期待の新人、だからな」
「仙道くんも人気でしょ?期待のエースなんだから」
にっこりと笑うと、一瞬きょとんとした仙道だが、嬉しそうににっこりと笑った。
ぞくっ!
何かが背筋を凄い勢いで走った。
どうやら仙道もらしく、冷や汗を流している。
きょろきょろと周りを見渡してみると、神と目が合った。
神はにっこりと笑みを浮かべる。
あぁ〜・・・
悪寒の原因分かっちゃった・・・
冷や汗を流して、苦笑いだけれどもなんとか微笑み返すと神が手招きをした。
もちろんあの、笑顔を浮かべて。
「さん?」
「・・・ごめん、仙道くん。あたしちょっと行ってくるわ」
ふらふらと歩きながら観客席を降りていった。
仙道Ver.
ふらふらと歩いていくを見て、仙道は不思議に思い、が見ていた方向を見た。
するとそこには海南の神が居り、向こうもこちらに気付きばっちり目が合った。
神がにっこりと笑う。
「あいつ・・・」
神の笑みを見て再び悪寒を感じ、仙道はさっきの寒気の元凶が分かった。
顔は笑っているが、神の目は笑っていなかった。
あれは自分に対する宣戦布告だ。
神の笑みの本当の意味をなんとなく感じ取る仙道。
仙道は湘北と対戦したときのように、楽しそうに笑みを浮かべた。
「上等だ」
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