「こんにちは、先輩」



ドアを開けると神がにっこり笑いながら挨拶をした。



























Time left behind to me 〜私に残された時間〜23

































「俺、先輩が入院したって聞いたんですが、どうしてここにいるんですか?
もちろん退院したんですよね?(にっこり)」



彼の後ろにはブリザードがあるように見えた。



「いや〜、それは、ね・・・色々とあって・・・」





「先輩?」





「・・・ごめんなさい。本当にすみませんでした。
謝りますから、その笑みマジでやめたってください」



思わず謝る
牧と清田は二人のやり取りを遠巻きに見ていた。
神の様子に清田は冷や汗まで流している。



「と、ところで、先輩どこで試合見てたんスか?」
「え?あぁ、陵南のところだよ」
「陵南?へぇ〜。陵南に彼氏でも居るんスか?」
「いないいない」
「え?そうなんスか?陵南っていうと仙道とかい・・・」





「信長、その口一生しゃべれないよう縫い付けてやろうか?」
「えっ!?あの!神さん!?」





仙道の名を口にした途端、神は清田に笑顔を向けた。
もちろん、目は笑っていなくて。
神のいきなりの変貌に驚く清田。
一方神はゆっくりと彼に近づき指をボキボキッと鳴らす。















「ねぇ牧。神くんのあの性格、何とかしたほうがいいよ・・・」



「本気で怖いって」とが言うと、牧は真面目な顔をして答えた。





「俺には無理だ」





すぱっと言い切った牧。
それを聞いたは、思わずがっくりと肩を落とした。
そのままため息をついて清田をちらっと一瞥すると、清田は神に笑顔で迫られている。
けれども、横目で見るだけでは一向に助けようとしなかった。



人間誰しも自分の身のが可愛いものなんだよ。
餌食になってくれてありがとう、後輩よ。



「アンタのことは忘れないよ」と心の中で呟きながら、手を合わせて合掌した。



「そういや、はどっちの応援をしにきたんだ?」
「ん?湘北だよ。イトコが試合に出てるんだ」
「イトコ?」
「そ。赤頭の10番」



ちょうどボールを持った花道を指差す。
3人はその人物を見ていると、花道がとんでもないことをした。










ドコッ!!










三浦台の9番内藤の頭にダンクを叩き込んだ花道。
一瞬にして会場は大騒ぎになった。



「かっかっかっか!おもしれー奴!!あれが先輩のイトコッスか!」



清田はおなかを抱えて笑い続け、神はくすくすと小さく笑い、牧はのどの奥で笑いをかみ殺している。



「馬鹿花道……」





その一方で、は顔を真っ赤にして手で顔を覆っていた。





















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